循環器内科と聞いて、どんな症状を診る診療科目かすぐにわかる一般の方は少ないと思います。答えを先に言えば、心臓や血管、リンパに関するもので、動悸や息切れ、胸の痛みといった症状がメイン。病名を挙げると、不整脈や高血圧症、動脈硬化、虚血性心疾患、心筋梗塞、狭心症、心臓弁膜症、心筋症などが該当します。循環器とは、血液やリンパ液を体内に循環させる器官のことで、これらに問題があることで発生する症状が循環器内科の守備範囲です。
動悸や息切れなどは軽く考えられがちですが、実は心臓弁膜症の疑いもある怖い症状といえます。心臓に問題があるとなると、軽視はできません。よく知られているように日本人の死因の第1位は悪性腫瘍つまりがんですが、心筋梗塞や心臓病などの心疾患が第2位となっています。しかも心臓病になる人が年々増えてもいます。これは生活習慣病の増加が要因とされており、高血圧症や高脂血症、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病が心臓病の原因になっているのです。